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◆ エコモチ支援先NPO/NGOニュース ◆
シェア=国際保健協力市民の会
保健センター1棟=1万人の健康!
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保健医療を中心として国際協力活動を行っているシェア=国際保健協力市民
の会。今回は、カンボジアでの保健センター建設の支援についてお伝えします。

 
 
━カンボジアの現状━
長い内戦の時代を経て、平和と安定の時代を迎えつつあるカンボジア。首都の
急速な発展の一方で、都市部と農村部との生活格差が広がりつつあり、人々の
生活の厳しさは続いています。そして農村部では医療施設や人材の不足から、
適切な保健サービスへのアクセスが十分でなく、子どもが予防可能な病気にか
かり、重症化してからお金をかけて都市部の病院にかかる、という人が少なく
ありません。
 
━未整備の保健施設━
慢性的に医療従事者が不足し、保健施設が整備されていない地域において、住
民の身近にある保健センターを、保健医療活動がおこなえるよう整備すること
が求められています。シェアが活動しているカンボジアのスバイアントー郡保
健行政区は、人口21万人に対して17の保健センターが配置されています。しか
し、シェアが活動を開始した当初、建物が存在する保健センターはそのうちの
11箇所のみで、残りの6箇所は保健センタースタッフの自宅で診療をおこなわ
ざるを得ず、十分な保健サービスの提供が困難な状況でした。また、建物の
無い保健センターには保健省が義務付けている保健サービスが適応されず、
交付される機材・薬剤・人材も限られていました。
 
━保健センター建設への支援と、運営能力の強化━
シェアでは保健センターの建設のみ(資機材供与のみ)を目的とするかたちでの
支援活動は行っていません。しかし、建物の無い保健センター区6箇所を対象に
活動を展開するなかで、住民に身近な保健施設として、また支援を通じて育成
した保健人材の活躍の場として、建物のある保健センターの存在が重要である
という認識を持っています。2008年度より活動地の中でも保健状況の最も厳しい
地域において、従来の保健人材育成プロジェクトと合わせて、住民参加型の保健
センター建設の支援を行いました。この結果、2008年12月にサムロン保健セン
ター、2010年12月にテックトラー保健センターが完成しました。
 
詳細ページ http://share.or.jp/health/act/cambodia/