【エコポイントシステム他社紹介】ブラザーエコポイント活動:ブラザー工業株式会社様
2010.10.25
エコモチのコンソーシアムにも参加いただき、独自のエコポイントシステムを構築されたブラザー工業株式会社 CSR・ブランド戦略推進部の花木様・伝宝様に「エコポイントシステム」について情報交換させていただきました。
エコモチはコンソーシアムが始まって間もない頃、紙媒体で進めるという方向で進んでいました。(実際にはwebシステムとなっています。)ブラザー工業様では社員が多いため、「紙を使わずに行いたい」という方向性で、独自にイントラネットを用いたエコポイントシステムを開発されました。
ブラザーエコポイントのはじまり
ブラザー工業様が開発されたエコポイントシステムは2008年4月にスタートしました。個人のエコ行動によって貯められたポイントは、個人に還元されるのではなく、「郡上での植林活動」に使われ、社会に還元されます。「もらうインセンティブ」ではないという部分は、エコモチと同じ考え方です。
エコポイントの課題とバージョンアップ
毎日サイトにアクセスし、エコ行動をチェックしてもらうブラザー工業のエコポイントシステムは、マンネリ化を防ぐこと、参加率を上げることが課題となっています。(これはエコモチにも言えること。)
そこで、スタートして2年目の2010年4月にエコポイントのページをリニューアル。トップページにキャラクター「エコ郎」が登場し、エコポイントに応じてエコ郎とともにストーリーが進んでいく画面が新たに作られました。トップページ画面が変化するので、毎日見たい!次のストーリーを知るためにポイントを獲得しよう!など、モチベーションを上げる要素となっているそうです。
環境教育の要素に加え、社内のコミュニケーション機能を果たす
その他に、ブログを定期的に更新し、エコに関する情報が楽しく紹介されています。社長からの応援メッセージを掲載するなど、社員とのコミュニケーションの場にもなっています。また、家族で行ったエコ行動も申告でき、家庭でエコの話題が生まれるといったきっかけを生んでいます。
CSR活動の一環としてのエコポイント
そしてブラザーエコポイント活動は、社内の環境教育だけにとどまらず、CSR活動とも連携しています。インセンティブである「郡上での植林活動」は、展示会等でブラザー工業様のブースに立ち寄った来場者がエコ宣言をした際にもポイント化され、植林に当てられています。またプリンターや複合機などの使用済み消耗品の回収数もポイント化され、社内の活動のみに留まらず、一般ユーザーも社会貢献活動に参加できる仕組みになっています。
2010年にはドネーション型のグローバルな環境サイトもオープンし、サイト閲覧者も参加できるようになりました。
ブラザー工業様の、エコポイントシステムを浸透させるための様々な工夫や、環境教育とCSR活動を上手く融合させた取組みをご紹介いただきました。
エコモチも参加率やマンネリ化は常に課題となっています。エコモチに参加される企業様毎の参加率を見てみると、約50%を上回っています。社員の1割が目標参加人数!と掲げる企業様も多い中で、なかなかの奮闘ではないでしょうか。しかし、参加企業様によってエコモチに対するモチベーションの温度差はあります。これを埋めるために事務局として、エコモチを社内で推進する「企業管理者」の方のノウハウや情報の共有を図るとともに、楽しくエコ活動や環境教育が広がる仕組みを引き続き目指していきます。
ブラザー工業の花木様・伝宝様、ありがとうございました!これからも共に地球環境を良くしていきましょう。
エコモチ事務局:杉浦泰葉