タジキスタンでの地雷被害者への支援
2010.05.31
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◆ エコモチ支援先NPO/NGOニュース ◆
認定NPO法人 難民を助ける会
タジキスタンでの地雷被害者への支援
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地雷や不発弾除去支援、地雷や不発弾による被害を減らすための教育、被害者
への支援をアンゴラ、アフガニスタン、スーダンなどで行なっている難民を助
ける会。エコモチでは地雷対策への支援を行っていますが、今回はタジキスタ
ンで行われている地雷の被害者に対する支援についてお伝えします。
━タジキスタンについて━
旧ソ連邦であるタジキスタン共和国は、1991年に独立、その後6年間に
わたる内戦を経て、1997年に最終和平合意に達しました。現在復興を
遂げつつありますが、社会的弱者まで支援の手が届いているとは言えません。
多くの障害者は学校に通うことも働くことも難しく、家にこもりきりの生活を
しています。
━地雷事故・・・結婚式当日の悲劇━
今年3月、地雷被害者などの障害者20名を対象に、洋裁のコースを開講しまし
た。受講生の一人、ラフマトヴァさんは18歳の時、地雷事故のため右足を失
いました。結婚式当日の出来事でした。夫の家族からは、支援を受けるどころ
か、1年後に離婚を強制させられました。「障害者には家事ができない」こと
が理由です。彼女の唯一の財産であった家畜を治療費などのために売ってしま
い、1人息子の学費を払うことも厳しい状態です。
洋裁コースで学び始めた彼女は、「技術を身につけ、自分で稼ぎたい。そして、
息子の教育環境を整えてあげたい」と力強く語ってくれました。
コースで積極的に学ぶラフマトヴァさん(中央)と、講師として活躍する、自身も足に障害があるニギーナさん(左から2番目。左端は駐在員の宇田真子)
タジキスタンでの支援の詳細はこちら
http://www.aarjapan.gr.jp/activity/tadjik/
○●エコモチ事務局より一言○●○—————————————————-
今回はタジキスタンでの支援についてお送りしました。ラフマトヴァさんは
大きな悲劇に襲われましたが、それでも自立するために勉強して前に進もうと
する強さには心打たれました。 (猪鹿倉)
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