2008年9月からエコモチに参加されたダイセキ環境ソリューション様。「全員参加」を掲げエコモチを活用しながら社内のエコ意識向上に努められています。現在では、ほぼ全社員がエコモチユーザ登録完了、参加率は約50%、さらなる取り組みも展開されつつあります。そこに至るまでのさまざまな苦労と工夫をお聞きしました。


株式会社ダイセキ環境ソリューション
技術課 兼 環境課 ご担当 佐藤こずえ様

エコモチ開始から全社員登録まで

エコモチへは2008年9月に入会しました。目的としては、社員の環境意識向上のための教育的意味合いです。以前の当社の社会貢献活動といえば、各地区での希望者参加活動のみでしたので、社内全員を対象とする取り組みが必要でした。
エコモチのメリットとして感じた点は、活動内容・量を自分で自由に設定・選択可能な点や、確かな寄付先選定があらかじめ行われ、参加者と団体を結び付けてくれる点、全員参加が可能な点、こつこつと継続して行える点です。

最初は本社からの登録方法伝達と呼びかけのみでした。入会1ヶ月経過後、未登録者にはメールで呼びかけ、この時点で62名の登録となりました。(社員数100名弱)
さらにメール連絡がつかなかったり、操作がわからず途中で断念している人もいるかと思い、入会2ヶ月後までの間に電話連絡や個別机訪問を行い、操作方法を説明して回りました。これにより、占有できるパソコンをもつ社員全員登録完了いたしました。

地道な参加呼びかけと表彰制度で参加促進、
目標を大幅に超えて達成


さてその後は参加促進です。
この2月までの、先期ISO全社目標の一つに「エコモチ獲得シード増加:参加を促進し、全社総獲得シードを年15,000シード(月1,250シード)以上とする」と掲げました。そして、目標伝達とともに参加呼びかけを全社へメールしましたが、最初の月は先々期と同水準(約20名参加、1ヶ月あたり全社で500~600シード)維持にとどまりました。
そこで、各地区での朝礼等での地道な参加呼びかけを行い、約25名参加、1ヶ月あたり全社で800~1000シードへ上昇しました。
その後はそのまま推移しまして、目標には若干届かないという状況が続きました。
先期半ば目前、環境課一担当の動きのみでは限界と感じ、環境課マネージャーからの参加呼びかけを行ったり、社としての取り組みを明確にするため表彰制度を導入いたしました。
その結果、約40名の参加、1ヶ月あたり全社で2000~3000シードへ上昇いたしました。
表彰制度とは、半期単位で個人獲得シード上位者トップ1名に1万円、2、3位にそれぞれ5千円、部署などで5チームに分けてトップチーム所属参加者(未参加者対象外)に各千円を授与するというものです。
第1回表彰時は、チーム1人あたり150シード強、個人で700~1000シード台、第2回表彰時は、チーム1人あたり400シード弱、個人1100シード台と、少しずつ表彰対象者の獲得シード数もアップしました。

こうなると欲が出て、先期下半期初めより、未参加者・休眠者に対する個別机訪問などによる初期操作理解状況の確認を実施し「操作がわからなくて」という言い訳はできない状況にしました。その結果、先期11月には15,000シードの目標を見事クリア、期末には167%の達成となりました。

その他には、次のようなことを行って、マンネリ防止と参加呼びかけの機会にしています。
季節ごとに当社オリジナルメニューの更新をしています。
チーム別シード獲得状況をメールにより随時公表して多少競わせたりしています。
また、エコモチ寄付先から時々届く広報メールを全社員に転送したり、あるいは印刷して各所に掲示したりということも行っています。

シード獲得上位者の行動としましては、入会のころには既に週4~5回アクション申告を行っていたり、エコモチURLをお気に入りに登録して目に入るようにしておいたり、外勤先でもパソコンが使える環境ならばエコモチアクション申告を必ず実施しているようです。

社内の環境意識向上の成果、日本橋で川掃除を開始!

続いて、環境意識向上の成果です。
これまでの当社の社会貢献は個人ボランティアでの社会貢献あるいは、工場周辺清掃など限られたメンバーの参加でした。エコモチ参加を経て、東京事業部全員が順番に年1回ペースで「日本橋川河川清掃・浄化活動」に参加していくということを最近開始いたしました。
この川掃除は日本橋地域にある3団体が主催しており、活動参加はその団体会員のみならず地域に開かれているもので、2ヶ月に一度平日午前中開催されています。


エコモチ活動の課題と今後の取り組み

エコモチ活動の現状としましては、チーム内でも課によって、限りなく課員100%参加しているところとほぼ0%参加に分かれています。各課マネージャーに根回ししているものの、まだ途上といえます。
内勤の人が多い課と外勤の人が多い課とを比較したところ、獲得シードに差が生じていないことがわかり、やる気になれば状況にかかわらずシード数アップ可能ということがわかっています。

今後の取り組みですが、エコモチ対象者の拡大です。
現在のところ役員と正社員のみが対象となっていますが、パート・契約社員・派遣社員も含めることを検討、働き方の違いだけで区別することなく、これを機に一体感をもつことも今後の社の繁栄に有効と考えます。

また、当社オリジナルエコアクションメニューについて、現在は環境課で設定していますが、従業員より募り、環境課で選定することを検討しています。参画意識を更にアップさせるのではと考えています。

これからもこのように地道ながらも積み重ねを大切にしてエコモチ活動を推進していきたいと思います。

以上